【患者別ケア製剤のコーディネート】
第7回の今回は、"患者様一人ひとりに合わせた口腔ケア製剤をオススメできる知識を身に付けること"を目標とするセミナーでした。
現在、ドラッグストアなどに行くと、たくさんのハブラシや歯磨き粉、洗口液などが並んでいます。
皆様はたくさんの商品の中から自分の目的に合ったものを選んでおられると思いますが、それは本当に自分の口腔ケアに合った商品なのか、実際のところよくわからない方も多いのではないでしょうか。
私たち歯科衛生士が患者様の口腔内を観察し状態を知った上でその方に合った商品をご提案できれば、患者様のセルフケアの向上に繋がるのではないかと思います。
・どういった目的で口腔ケア用品を購入しているのか
・実際使ってみてどうだったか
・どういった生活習慣や食習慣をされているのか
・お口の中で気になることは何か
など、患者様自身の全身の状態を伺うこともとても大切なことです。
次に、一般市販品と歯科専売品の違いやメリットなどのお話です。
一般市販品は患者様自身で選んで購入されていますが、歯科専売品は口腔内の状況をみた専門家がその方に合う商品を選ぶというメリットがあります。
虫歯の予防、歯周炎(歯槽膿漏)の予防、歯肉炎の予防、歯石沈着を防ぐ、知覚過敏予防、口臭防止、タバコのヤニ除去など、目的によって必要な成分が変わってくるので、私達は歯磨剤や洗口剤に含まれる薬用成分や作用を正しく把握しておくことが必要になります。
本日のセミナーでは、薬効成分や効果の再確認をし、オススメできる商品を学ぶことができました。
最後に、むし歯の発生及び進行の予防となる"フッ化物"についてのお伝えします。
フッ化物の目的は「歯の硬組織歯質の強化」です。
歯の1番外側の硬い組織をより強くすることで、むし歯に対して強い歯を作りましょうという目的で定期検診の最後に塗布させていただいています。
また、普段お使いの歯磨き粉の中にもフッ素が含まれています。(販売されている歯磨き粉の殆どにフッ化物が配合されています)
フッ化物配合歯磨き粉を使用される際のポイント(6歳以上、成人向け)
【歯磨剤2cm、2分間のブラッシング、10mlの水ですすぎ】
歯磨き粉を2cmブラシにつけ、2分間磨き、すすぎは10ml(ペットボトルのキャップくらい)のお水でしていただくのが正しい使い方です。
せっかく磨いてもたくさんの水で何度もすすいでしまうとフッ化物が流れてしまい口腔内に残らないので、すすぎの水は少量にしていただくと良いです!
学んだことを患者様にもお伝えできるようにしていきたいと思います!